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間取り図作成ソフト・ツール比較 2026 — 不動産会社向けに公式情報で確認できた9サービスと、募集図面に使うときの選び方

不動産会社が間取り図を作る道具を、2026年9月時点で公式サイトで内容を確認できた9サービス(間取りクラウド、PowerSketch.net、アットホーム間取図作成ツール、いえらぶCLOUD、3Dマイホームデザイナー PRO10、Jw_cad、AutoCAD、Canva、ウルスタくん)に絞って比較する。価格は公式ページに印字のあるものだけ。

馬場生悦
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
間取り図作成ソフト・ツール比較 2026|不動産会社向けに公式情報で確認できた9サービスと選び方
目次

この記事の要点

  • 不動産会社が間取り図を作る道具は「不動産専用のクラウド」「ポータル・業務システム内蔵」「買い切りの3D/CADソフト」「汎用デザインツール」の4種類。2026年9月2日時点で公式サイトで内容を確認できたものだけを挙げる。
  • 賃貸の募集図面に使うなら、物件台帳や図面(マイソク)と同じ場所で作れるかが最初の分かれ目。3Dソフトは提案用で、月に何十枚も回す募集図面には向かない。
  • 価格は公式ページに印字されているものだけを書き、それ以外は「非公表」とした。AutoCAD LT は2021年6月に販売終了しているので、現行品として扱わない。

間取り図は、募集図面(マイソク)にもポータルの掲載にも使う。手描きをスキャンする、Excel の図形で描く、という運用は月数枚なら回るが、再募集のたびに描き直すことになる。この記事では、不動産会社向けに提供されている間取り図作成の道具を、公式情報で確認できた範囲で整理する。

間取り図作成ソフト・ツール比較 2026
間取り図作成ソフト・ツール比較 2026(本記事の章立てを図にしたもの)

道具は4種類ある

  1. 不動産専用のクラウド:ブラウザで間取りを作図し、図面や物件ページに流す。募集図面向け。
  2. ポータル・業務システム内蔵:加盟店向けの作図ツールや、賃貸管理・業務クラウドの一機能。掲載や台帳と同じ場所で作れる。
  3. 買い切りの3D/CADソフト:戸建ての提案や設計向け。精度は高いが、募集図面を量産する道具ではない。
  4. 汎用デザインツール:不動産専用ではないが、簡単な配置図なら作れる。

2026年9月時点で確認できたサービス

以下は2026年9月2日に各社の公式サイトで確認できたものだけ。価格は公式ページに印字がある場合のみ記載した(税込・税抜は各社表記のまま)。

1. 間取りクラウド(株式会社ピーシーコネクト)— 不動産専用クラウド

不動産向けのクラウド作図ツール。公式ページには年間利用料としてベーシック39,800円(税込43,780円・初期費用0円)、ビジネス29,780円(税込32,780円・初期費用1,500円)の表示がある(2026年9月2日時点)。

2. PowerSketch.net(株式会社マジックアワー)— 不動産専用クラウド

「不動産業専用クラウド型間取り図作成システム」として提供されている。iPad で手描きする版や、不動産業務用の版もある。現行の料金は公式の製品一覧ページには出ていないため非公表とする。

3. アットホーム 間取図作成ツール(アットホーム株式会社)— ポータル内蔵

加盟店向けのクラウド作図ツール。ATBB にログインして使い、作った図面をクラウドに保存できる。料金は加盟店向けのため非公表。

4. いえらぶCLOUD 間取り図作成(株式会社いえらぶGROUP)— 業務システム内蔵

賃貸・売買の業務クラウドに含まれる作図機能で、パーツを置いて図面を作る形。生成AIで間取りを起こす「いえらぶAI間取り」も公式ブログで案内されている。料金は非公表。

5. 3Dマイホームデザイナー PRO10(メガソフト株式会社)— 買い切り3D

Windows の3D設計ソフト。戸建て・マンション・リフォームの提案用で、公式ページにダウンロード版66,000円、パッケージ版77,000円(税込)の表示がある(2026年9月2日時点)。募集図面の量産よりも、提案図面や3Dパースを出したい会社向け。

6. Jw_cad — 無料の2次元CAD

個人開発の Windows 用2次元CAD。無料で配布されており、設計事務所や工務店で広く使われている。操作の習得に時間がかかるので、募集図面のためだけに入れるものではない。

7. AutoCAD(Autodesk)— 汎用CAD・サブスクリプション

公式ページには1か月8,800円、1年71,500円、3年214,500円(いずれも税込)の表示がある(2026年9月2日時点)。なお AutoCAD LT は2021年6月6日で販売終了しているため、現行品としては挙げない。

8. Canva — 汎用デザインツール

不動産専用ではないが、公式の機能ページで配置図の作成が案内されており、無料プランでも作れる。寸法の入った間取り図には向かない。

9. ウルスタくん 間取り図(ウルスタ株式会社・弊社)— 業務システム内蔵

弊社の賃貸管理クラウドの機能。物件台帳に登録した物件について、写真から間取り図を起こし、そのまま募集図面(マイソク)に載せる。月額980円(税抜)からの管理戸数制で、30日間は全機能を無料で試せる。私が代表を務める会社の製品なので、評価に偏りがあり得ることを明記しておく。

比較表(公式情報で確認できた範囲だけ)

サービス種類公式ページの価格表示(2026年9月2日)
間取りクラウド(ピーシーコネクト)不動産専用クラウド年39,800円(税込43,780円)/年29,780円(税込32,780円)
PowerSketch.net(マジックアワー)不動産専用クラウド非公表
アットホーム 間取図作成ツールポータル内蔵(加盟店向け)非公表
いえらぶCLOUD 間取り図作成業務システム内蔵非公表
3Dマイホームデザイナー PRO10(メガソフト)買い切り3D66,000円(DL)/77,000円(パッケージ)税込
Jw_cad2次元CAD無料配布
AutoCAD(Autodesk)汎用CAD・サブスク年71,500円(税込)ほか
Canva汎用デザインツール無料プランあり・有料は公式参照
ウルスタくん 間取り図(弊社)業務システム内蔵月額980円(税抜)〜・30日無料

用途で選ぶ

賃貸の募集図面を月に何十枚も出す

不動産専用のクラウドか、業務システム内蔵のもの。図面と台帳が別の場所にあると、家賃や面積の転記が発生する。物件を選んだら間取りと図面が同じ画面にある形が、枚数が増えても崩れない。

売買の提案で3Dパースを見せたい

3Dマイホームデザイナー PRO10 のような買い切りソフト。習得に時間はかかるが、提案の見栄えは別物になる。

まず無料で試したい

Canva の無料プランか Jw_cad。ただし Jw_cad は CAD の作法を覚える前提なので、間取り図だけが目的なら Canva のほうが早い。

導入前のチェックリスト

  • 図面(マイソク)との連携:作った間取り図が、募集図面やポータル掲載にそのまま流れるか。
  • 過去の間取りの再利用:同じ部屋の再募集で、前回の図面を物件から呼び出せるか。
  • 担当者の習熟:パート社員が1日で使えるか。CAD 系は数週間かかる。
  • 価格の確認:本記事の金額は2026年9月2日時点で公式ページに印字されていたもの。契約前に必ず最新の公式ページで確認する。

よくある質問

Q1. 間取り図は無料ソフトだけで作れますか?

作れる。Jw_cad は無料で配布されているし、Canva の無料プランでも配置図は作れる。ただし募集図面に毎回流し込む運用になると、不動産専用のクラウドや業務システム内蔵のほうが手間が少ない。

Q2. AutoCAD LT はまだ買えますか?

Autodesk の公式ページによると AutoCAD LT は2021年6月6日で販売終了している。現行は AutoCAD(サブスクリプション)になる。

Q3. ウルスタくんの間取り図機能は無料で使えますか?

登録から30日間は全機能を無料で使える。その後は月額980円(税抜)からの管理戸数制の料金になる。

利益相反の開示

本記事の筆者 馬場生悦は、ウルスタ株式会社の代表です。比較に含めた「ウルスタくん」は弊社の製品であり、評価に偏りが生じ得ることを明記します。他社のサービスは2026年9月2日時点の公式サイトで確認できた内容だけを記載し、確認できなかった事項は「非公表」としました。各社の仕様・価格は変わるため、導入時は必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

出典・参考資料

本記事の各社情報は2026年9月2日時点の公式サイトに基づく。次回の見直し予定:2027年3月。